美容鍼は、顔の表情筋を刺激します。

この表情筋のアップグレードにより、ほうれい線が目立たなくなり、顔の張りも改善されるようになります。表情筋は、弱くなると重力に逆らえず、ほうれい線やたるみが目立つようになります。

顔の筋肉内にある血管には、血管の収縮作用を促す交感神経が優位に作用していると、表情筋は収縮して血流が低下し、筋肉が過度に緊張した状態になります。

そこで、鍼を施すことで、交感神経の活動が抑制され血管が拡張し、血流が増加して筋肉も緩むようになります。これにより、筋肉は理想的な状態に戻るように導かれます。

さらに、肩こりや首のこり、その他の疲労の原因を改善することで、身体にかかるストレスを緩和し、美容鍼の効果を最大限に引き出すことができます。

このように、鍼によって表情筋に直接アプローチできることが特徴となります。

初めて美容鍼灸を受ける方については、個人差はありますが、平均的には1～2週間程度でその効果を実感することができます。施術を繰り返すことで、効果の持続時間が徐々に長くなっていきます。

最初の月は1～2週間に一度程度の通院を目安とし、効果が定着してきたら、相談しながら間隔を徐々に広げていくことをお勧めします。

顔と身体への効果を長く安定して実感してもらうためには、定期的に通院していただくことが最も重要なポイントです。

美容鍼を初めて受ける方が最も気にかけているのは、「顔に内出血ができるかどうか」です。

内出血とは、鍼によって毛細血管が傷ついたときに、漏れた血液が皮下に残っている現象です。病院で行う血液検査などで使用する注射針でも同様に内出血の可能性がありますが、美容鍼は注射針よりも細いため、内出血の可能性はより低くなります。

美容鍼は、およそ0.10mm～0.20mmという極細の直径を持っています。美容鍼と注射針を比較すると、美容鍼は約1/3以下の細さであり、人間の髪の毛のように細い鍼が使用されています。そのため、痛みはほとんど感じることなく、誰でも安心して施術を受けることができます。

金属アレルギー反応は出る？

美容鍼の施術において金属アレルギーが起こることは、非常にまれなことです。当院で使用する鍼はステンレス製で、そのステンレスはピアスで広く使用されているチタンなどのように、アレルギーが出にくい金属です。

鍼で重篤な金属アレルギーが起こる可能性は極めて低いため、ほとんど心配する必要はありませんが、肌がとても過敏でアレルギー反応が出やすい方は、その旨をお伝えください。