メニエール病は、内耳のリンパ液が循環障害を起こし、「浮腫み(むくみ)」が発生する状態です。

内耳には聴覚に関わる細胞である「蝸牛」と平衡感覚に関わる細胞である「三半規管」「耳石器」があります。

蝸牛にリンパ浮腫が発生すると、「耳が聞こえにくい」「音がこもる」「耳鳴り」といった聴覚の異常を感じます。

三半規管や耳石器にリンパ浮腫が発生すると、「目が回るような目まい」「体がフワフワしている感覚」などの平衡感覚の異常が現れます。

蝸牛だけのリンパ浮腫であれば聴覚の異常、三半規管や耳石器だけであれば平衡感覚の異常という場合があります。

メニエール病は、体の位置や四肢の動きなどの情報を脳に伝える重要な役割を担うため、平衡感覚に関わる筋肉の環境が悪化すると、目まいなどの副作用が生じます。

目まいやふらつきなどの症状は、日々の生活に悪影響を及ぼし、心身に大きなストレスを引き起こします。このストレスが蓄積すると、首こりや肩こりが悪化し、目まいなどの症状を悪化させてしまう悪循環が生じます。

このような症状は、生活の質（QOL）を低下させ、さらには精神的な側面でも負担を与えます。

当院では、このような悪循璌をできる限り緩和し、お客様のQOLを高めるための施術を行っています。

目まい、耳鳴り、耳が詰まったような症状を苦しむ方に対して、当院では、内耳とつながっている頭部、首、肩の脈管系（血管、リンパ）に対して広範囲に施術を行います。

これにより、筋緊張を緩和させ血液やリンパの循環を促します。

さらに、平衡感覚に関わる胸鎖乳突筋や頭半棘筋に対して、徒手療法と鍼療法を組み合わせた施術を行い、筋内環境を改善します。

これにより、目まいやふらつきなどの症状を治療していきます。

メニエール病と診断されている方でなくても、「目まい」「耳が詰まる」「音がこもる」「体がふわふわする」「耳が聞こえにくい」などの症状を苦しむ方もぜひお気軽に当院まで相談ください。徒手療法と鍼療法を組み合わせた施術を通して、症状を緩和する治療を行ってまいります。